デイケアで働く介護士の仕事内容

介護士の仕事内容

デイケアで働く介護士はいくつかの役割を担います。まず、利用者が訪れた際にお出迎えをしてバイタルチェックを行います。看護師と協力して体温や血圧などを測り異常がないかチェックします。お出迎えをしてからすぐに測るのではなく、少し時間を空けて落ち着いてから測りましょう。もし異常がある場合は医師を呼びます。
入浴介助も介護士の仕事です。入浴は身体を清潔に保てると同時に心もリフレッシュされます。お湯加減に注意して丁寧に洗っていきましょう。すべて手伝うのではなく、自分でできることは自分でやってもらいます。浴室は滑りやすいので転倒しないように注意が必要です。介護度が高い人は機械浴を行います。寝台式のストレッチャータイプと車椅子のまま入浴するタイプの2種類あります。移乗が困難な場合は2人態勢で介助しましょう。
飲み込む力が弱く嚥下障害のある人には食事介助をします。食材そのものにも工夫が必要で、細かく刻んだりとろみを付けたりして誤嚥を防止します。正しい姿勢を維持しながら、利用者のペースに合わせて食事を口に運びます。
レクリエーションも重要な仕事です。身体を動かすことで身体機能が向上するだけでなく心もスッキリします。簡単な体操や運動がメインとなりますが、季節に応じたイベントなども開催し、利用者が飽きずに取り組めるような工夫が求められます。
自力でトイレをすることが困難な人には排せつ介助をします。トイレは非常にプライベートな空間なので、利用者は強いストレスを感じます。なるべくストレスを感じずに済むよう、日頃からきちんとコミュニケーションを取って信頼関係を構築しておく必要があるでしょう。
連絡帳やカルテの記入といった事務作業も忘れてはなりません。利用者の家族と面談をすることもあるでしょう。異常があった際にはすぐに家族へ伝えなければなりません。
施設によっては、介護士が利用者の送迎を兼任する場合もあります。利用者を安全に自宅まで送迎するために、細心の注意を払って運転しなければなりません。時間も決められているので、あらかじめ自宅の場所を把握した上でスムーズに送り届けられるようにしましょう。

一日の流れ

営業前に利用者の出迎え準備を行います。送迎を担当する人は専用車で利用者の自宅に向かいます。営業開始後は利用者を出迎えてバイタルチェックを済ませた後、入浴介助を行います。食事介助をするため、昼休憩は交代で取ることになります。午後はレクリエーションをして、空いた時間に事務作業を行います。利用者が帰った後は引き続き事務作業を進めて、最後に医師や理学療法士とカンファレンスを行います。