メリット
老人ホームなどは24時間営業しているので夜勤が発生します。一方で、デイケアは日中のみの営業なので夜勤がありません。残業も他の施設と比較すると少なめです。そのため、プライベートと両立したい人や生活リズムを崩したくない人にとってはメリットが大きいでしょう。比較的介護度の低い利用者が集まるので、体力的な負担が少なく済むのも魅力的なポイントです。
夜勤がないので給料が低くなると思う人もいるかと思いますが、実はデイケアは介護業界の中では平均的な給料がもらえます。例えば、デイサービス1年目の平均給料額は25万8,000円であるのに対し、デイケアは26万5,360円です。パートや派遣でも働けるため、育児などの事情で時間が限られている人にもおすすめです。医療法人や社会法人が運営している施設が多いので、福利厚生も充実しています。有給も取りやすいでしょう。
レクリエーションや創作活動などに力を入れている施設なら、仕事に飽きることもありません。楽しみながら仕事をしたい人や企画の発案が好きな人にとってはやりがいが大きいでしょう。
医療的ケアに力を入れているので、介護士にとっては肩身の狭い環境なのではないかと懸念する人もいるでしょう。しかし、逆にいえば専門家たちの知識やノウハウを間近で学べる環境です。そのような経験は今後別の職場で働くことになった際にも役立ちます。介護士としてキャリアを積んでいく上で、デイケアでの経験は間違いなく糧になります。また、利用者がリハビリによって回復していく様子を間近に見ることができるのは、非常に大きなやりがいにつながります。
デメリット
デイケアは介護度の低い利用者が多いので身体介護の機会は少なくなります。そのため、身体介護のスキルを磨きたい人にとってはもの足りなさを感じるかもしれません。また、利用者の顔ぶれは日によって変わるので、信頼関係を構築するのに時間がかかります。それぞれの利用者に寄り添った介護がしたいといった希望があるなら、デイケアよりも入居型施設の方がその希望を叶えられるかもしれません。
スタッフ間の人間関係にも注意が必要です。各分野の専門家が集まっており、それぞれ立場や役割が異なります。夜勤がないので部署異動が少なく、人間関係がこじれた後も状況を打破することができないままストレスだけが溜まり、それに耐えられず退職する人もいます。人間関係は働き始めてからでないと分からない部分なので、気になる人は転職エージェントを活用して職場の雰囲気を事前に教えてもらうといいでしょう。
リハビリに特化したデイケアで働きたい人へ
介護士の役割とは
仕事内容と一日の流れ
介護士の主な仕事は利用者の身体介助やレクリエーションです。職場によっては送迎を兼任することもあるでしょう。また、医療的ケアに特化した施設なのでリハビリ専門員と連携して利用者をサポートする機会も多いです。